フグの毒

フグにはテトロドトキシンと云う神経毒が体内にあり、一般に肝臓が最も高く、腸及び皮がこれに次ぐ。筋肉、血液、及び 精巣は無毒であると言われている。

 しかし、釣の対象とするショウサイフグには身にも微毒が含まれていて、1kgも食べれば致死量に至ると鶴見の新明丸にチラシが貼ってある。

 私の友人にも、精巣と皮を持ち帰っている人がいる。私は度胸が無いので、フグの皮に命を賭ける気がしない。身だけで充分である。

 初めてフグ釣をした時、穴子のように船長が捌いてくれると思っていたら、各自でやって下さい。船宿は責任を持ちませんと言うことであった。

エ・・・・・・!船宿ではフグの当たって死んだ人は何十年もいないと言うことだがフグに当たって死んだ人は、船宿へ報告に来ないハズだから信用して良いのか?
 
 現に私の釣ったフグの中で安全と思ったフグをバケツに生かしていたら、通りかかった船長にその一匹はダメだと言われた。船長が通らなければ、食べていた。その結果はどうなっていたか。

 我が家に初めてフグを持って帰ったときは、これはフグ調理の免許を持っている船長が、捌いてくれたものだから、安心して食べてよいと嘘をついたことがあった。勿論、私が捌いたフグであるからチョット心配であったが、さすがフグ一口食べれば、先ほどまでの心配は何処へいったことか。

 フグの毒に当たると唇や下の先がピリピリするそうだ、こうなった場合の治療法はない。どんどん水を飲んで吐き出すことを繰り返し、医者に連絡することだ。 ただし、治療法は無いから天命を待つことになる。


フグ釣りの仕掛け

夏のこの時期は大貫の観音さまの直ぐ下の、水深10mくらいの場所をせめる。この場所には金沢八景の野毛やも近くで釣っていた。友人が乗っているかと探したがいなかった。
仕掛けは三本錨と鯛テンヤ針と錘6から20号位を使用してカットウ仕掛けを作る。当日は船宿では10号を推奨していた。
 私の仕掛けは錘と三本錨(カットウ針)を自由に取り替えられる構造ですから、流速に応じて錘を交換します。

カットウ仕掛けは、鯛テンヤ針に大型のエビを刺し、エビの頭から1-2cm下がったところに、カットウ針の先が来るようにしたものである。基本は小さなシャクリで、フグが刺さる位置にカットウ針があること。

 カットウ仕掛けに使うハリスは腰のしっかりしたフロロカーボンの10号位のものが適している。ハリスの腰がしっかりしていないと餌にカットウ針が絡みつき、釣にならない。


フグの釣り方

 私は、フグのカットウ釣を5回くらいしか経験した事の無い若葉マークの初心者です。が、カットウ釣でキス3匹とメゴチ2匹を釣った人はいない、ダントツの竿頭であった。従ってここではカットウのフグでなくカットウのキスについての釣法を解説します。

 カットウでキスを釣るためには、竿の選択が最重要です。腰のしっかりした1.5mくらいの短めの極先調子の竿が良く、竿先の固さは10号錘をぶら下げた時に5cmくらいお辞儀をするものが良い。このような竿ではフグが餌を突っついた時に明確に当たりが出ます。

キス竿では胴調子で問題外、カワハギ竿では硬すぎる(10号オモリ負荷)。ヘチ竿の先を数cm切りつめたものは当たりに対しては感度がよいが胴の強さがいまいち。

上の竿は、極先調子の10号負荷の竿でカワハギを釣ろうとして自作した竿。
竿の全長は130cm、下は8号オモリをぶら下げた状態で竿先が5cm曲がる。
この竿がフグのカットウ釣りには具合が良い。

 


シャクリ方

ショウサイフグは仕掛けを上げているときに、餌につられて水面まで追いかけてくる時がある。この時水面下で小さくシャクルと引っかけることが出来る。
 フグは目の前の餌に夢中で、船やカットウ針を気にしない。シイラやカンパチなども船の直ぐ近くまで寄って来るが、フグほどの獰猛さはない。

 つまり海底でカットウ仕掛けをシャクった時のフグの動きは、鉛の錘が少しくらい動いたとしても、驚いて餌から離れるような動きはしないのではないかと思う。
 以前カワハギ釣で餌ばかり取られるので、どんな魚が餌を取っているのかと調べるために、をカットウ仕掛けを下ろした。するとワッペンカワハギがどんどん釣れ、これでは当たりもなく餌を取られる訳だと納得した。このときのシャクリ動作にカワハギは逃げていなかった。余程大きな脅かしシャクリをしない限り、フグは逃げない。
 ただシャクリは小さいに越したことはない。

 カットウ仕掛は、餌の下部とカットウ針が接近している。これは少しのシャクリでフグを引っ掛ける為の物で、竿先を10cm位動かすだけで充分である。


フグの味

ショウサイフグの味はウマズラに似ている気がする。どちらも身が白いが、フグの身のほうが方が軟らかいけれど腰がある。薄作りの刺身を酢橘やカボスを使ったポン酢で食べると最高である。

 私は天ぷらも美味い、冷めた物ものも天丼にすれば、これもうまい。

アカメフグ

ショウサイより美味しいと言われれいるが、料理する時にはどれがアカメか分からなくなっていました。

学名は何だろうか コモンフグのような気がするが、図鑑を見ても色が良く分からない。

ショウサイフグ

背中の色の白さは、アカメ、ショウサイ、クサフグの順にであった。

精巣が特に美味いといって、持ち帰った人は、どうなったかな?

 

クサフグ

お腹がざらざらしている。船宿では捨てろと言っているが。
常連さんは身が黒いのが特徴と言って持って帰っていた。クサフグは写真で見ても背中が黒いのが、よく分かります。


この季節、帰りの眠い目を擦りながら横横道路を2時間以上も運転する気になれない。鶴見の新明丸は近くて良い。ただ餌、1500円はチョット高い。ただこの餌、フグよりも美味そうな大型のエビであるから仕方ないか。

フグに関する情報は下関のいちのせ水産さんの「フグの種類と生態」が面白くて参考になります。


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