コマセシャクリ釣法


道糸8号以下では釣果を保証できない。

この釣法の権威者 野毛屋の黒川勇治船長の道糸8号説は有名で、過去に隔週号「フィッシング」でその理由を詳しく解説されていた。
残念なことにバックナンバーを探したが見当たらない。あまりにも沢山たまった釣雑誌に「捨てなさい」の命令が下された時、始末してしまったのか、残念なり。

記憶では「新素材と言えども伸びがあり、この伸びのためにコマセのコントロールができず、道糸8号以下では釣果を保証できない」と言われていたようです。

その後隔週誌「釣情報」でこの黒川船長の説を裏付けするために、各太さの異なる新素材10mを引っ張ってどのくらい伸びるかの実験をし、想像以上に新素材が伸びることを確認していた。残念ながらこの号も見当たらない。

サニーカゴ330g+コマセ170g=500g 衝撃過重は、この重さの2倍の1000gとなる。 更にサニーカゴ上面と道糸30mの海水の摩擦抵抗を考えると2000g以上のの過重が一瞬にして竿先に加わるハズである。(ちょっと自身がない)

この2000gの過重が及ぼす道糸の伸びが、この釣法に如何影響するのか。


コマセの出方

コマセの出方は、下全閉じ上1/3と標準の開閉具合の場合、上に動いているカゴが停止したときに、コマセが上の窓からバーと出る。しかし、その他のカゴの動きではコマセが出ない。これがこの釣のコマセワークの重要な点である。

水の済んでいる時に、10mくらいから上にシャクリ上げ、コマセの出方を観察すれば、どのくらいのシャクリでどのくらいのコマセが出るか、良く分かる。10m位では水の抵抗が少なく軽いためにコマセは多めに出ているが、見当は付く。

コマセシャクリをやっていて気が付く事は、40m位の水深と70m位の水深での重さの差だ。この30mの差による重さの違いは何故発生するのか。

実は30mの道糸に掛かる海水の摩擦抵抗なのだ。道糸に掛かる水の摩擦抵抗の大きさは想像以上のものがある。

従って、30mと同じシャクリを70mでしても、カゴは動かずコマセも出ない。摩擦抵抗が増すことははコマセの出が悪くなる。
8号道糸と4号道糸では約1.8倍も摩擦抵抗が大きい。

「黒川船長は間違っている4号道糸の方がコマセは出る。」


コマセコントロール

ここでも一度考え直すと、黒川船長はコマセが出る出ないを言っているのではない事だ。コマセのコントロールが出来るか出来ないかである。

ここで話がそれるが車のクッションの構造は、ショックを和らげるバネと、何時までも振動するバネの振動を抑えるオイルダンパーから作られている。
このバネは車が穴ぼこに車輪が落ちても、石に乗り上げてもその衝撃を吸収し、またオイルダンパーはバネのため何時までも車体がゆさゆさ振動するのを短時間に抑えてくれる。この弾性と制動を受け持つ2つの部品の働きで、車の乗り心地が確保されているのである。

道糸は伸び縮みするバネと考えられる。このバネによりコマセカゴは上下に振動し、上で止まったときにコマセは放出される。4号と8号では4号のほうが柔らかいバネであり、上下振動も多い。従って4号道糸はコマセを思っている以上に放出する事になる。

また、8号道糸の方が摩擦抵抗が大きいために、振動を抑える制動力も大きい。つまり8号道糸は弾性が小さく、制動力が大きいと言う相乗効果を持っている。

極論でいえば、4号道糸はゴムでカゴを吊った物で考え、8号道糸は針金でカゴを吊ったものと考える。両者をでカゴから出るコマセのコントロールがやり易いのはどちらか?

明らかに8号道糸が優れている


8号道糸の留めの一発

8号道糸には、コマセコントロールがやり易いというメリットがあるが、もっと大きなメリットは当たりが取り易いという点だ。

コマセシャクリの当たりは水平までシャクリ上げ、静止した時にでることが一番多い。この時にカゴが振動しているとどうなるか。

それでも私は5号道糸でコマセシャクリをしている。


合わせ

あんなウイリーを食えたハナダイは、すぐに違和感を感じ、これは食えないと吐き出す。この餌をくわえてるタイミングで軽く合わせられないと釣果は著しく低下する。この釣法の釣果に差がでる理由だ。

 



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