試作のすすめ                                                                  2002.4.11

頭の中であれこれ考えていても、堂々巡りでなかなか良い案が浮かばない時や、これで完璧だと思ったときも、試作品は作りましょう。試作品は欠点を明確に示してくれまし、また新しいアイデアも引き出してもくれます。

出来れば試作品は他人に使ってもらい、自分とは違った視点から客観的な評価を貰えれば、今後の方針に大いに参考になることでしょう。

しかし、自分は素晴らしいアイデアだと加熱しているときに、他人は例えどんなにつまらないアイデアと思ったとしても、水を掛けるような評価はもらえません。楽しくやっている人間(本人はそうは思っていない)に対して酷な事が言えないからです。結局自分が結論を出さなくてはいけないのです。

いくつもの欠点を克服し、新しいアイデアを盛り込んでいかなくては、完成度の高い製品は生まれません。


特許は金メダルと同じ

特許とは、地球上の60億人の人間が誰も考えなかったことを、考えるものなのです。世界で一番ということです。オリンピックの金メダルを取るようなものです。あれだけ頑張っていたアイススケートの清水さんや堀井さんでもソルトレークでは金メダルが取れなかったのです。金メダルは簡単には取れません。

日本の特許制度は大変優れた制度と思いますが、特許制度が生かされていないのが現状です。特許は勝手に使われ、模倣品は氾濫し、ひどい状態です。訴訟を起こしても莫大な訴訟費用と長期間の裁判を得ないと判決が出ません。つまり訴訟制度がお粗末なので、発明者の権利を守れないのです。


試作と試行錯誤

試作品も作らずに特許申請をした場合、後日改良のアイデアが浮かんでも自分の特許が邪魔をして、改良アイデアが通らないという結果になります。中村修三さんが20世紀中に無理だといわれた青色発光ダイオードを発明できたのは、試作品を作る製造機械まで自分で作ってしまう技術があったからと云われています。試作と試行錯誤の繰り返しが素晴らしい発明を生むものと思います。

素人が試作品を作ろうと思っても、そう簡単には製作できません。素人が使える素材は紙、木、プラ板、金属板、針金など加工が難しくない物に限られ、また加工する工具もお粗末なものしかありません。この状態で試作品を作るには、ここでもまたアイデアが必要となります。


日本の企業立ち遅れ

青色LEDの発明者の中村修三さんが日亜合成に対して2億円訴訟を起こしていますが、ノーベル賞クラスの発明に対する会社側の報酬が2万円と言うのは、馬鹿にしていると言えるでしょう。頑張ってもらいたいものです。

この例は典型的な例ですが、日本の企業が台湾や韓国の企業に追いつかれ、追い越されていく原因は、製造業は技術で成り立っていると云う意識が薄いからと思います。


素材を探す場所

東急ハンズ、日曜大工センター、銀座の伊東屋などの文房具屋、蒲田のユザワヤ、秋葉原などの素材屋さんが面白いと思います。此処でいろいろ探し物をしていると、これが後日のアイデアに結びついてくるので、是非自分で歩いて探してください。


自分で特許申請しよう

弁理士はアイデアを見ただけで、このアイデアはモノになるか、ならないかは一目で分ります。例えモノにならないアイデアと分ったときでも、弁理士は、このアイデアはモノになりませんから、特許申請は止めなさいとは言ってくれません。弁理士も商売です適当にお茶を濁しておけばン十万円の売り上げになります。

弁理士に依頼して、アイデアを特許申請する場合においても、一番重要な請求項でさえ競合相手に絶対に抜け道を探しださせない様な記述はして貰えません。それは何故かというと弁理士さんは知らないからです。釣の特許にしても、釣をやったこともない弁理士に頼んでも、結果は分っています。

もう一つは報酬の額です。1時間1万円以上の高給取りに高々ン十万円の報酬を払ったところで、2,3日の仕事量です。いくらプロでも文章の作成から、図面の作成から、先願の調査、請求項の範囲の決定などマトモにやったら、数週間はかかる仕事量だと思います。
弁理士は大変な仕事です。アメリカのように成功報酬と云う事であれば、全く違った結果になると思いますが。

折角試作品も自分で作るなら、ついでに特許申請も弁理士に頼らず全て自分やりましょう。22000円で片付きます。釣行2回分です。



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